ビール好きの方でも、
- エールとラガーは何が違うの?
- クラフトビールがフルーティーなのはなぜ?
- 日本のビールはどの発酵方法が多い?
- 自然発酵ビールってどんな味?
このような疑問を持っている人は多いでしょう。
実はビールの味や香り、飲みやすさは使用する酵母や発酵温度によって大きく変化します。
私自身もクラフトビールを飲み始めた頃は「どれも同じビールだろう」と思っていました。
しかし発酵方法の違いを知ってからは、ビール選びが何倍も楽しくなりました。

この記事ではビールの発酵方法4種類について初心者にもわかりやすく解説しながら、それぞれの味の特徴やおすすめのビールスタイルまで紹介します。
ビールの発酵方法は大きく4種類ある

| 発酵方法 | 代表スタイル | 特徴 |
|---|---|---|
| 上面発酵 | エール | フルーティーで香り豊か |
| 下面発酵 | ラガー | スッキリ爽快で飲みやすい |
| 自然発酵 | ランビック | 酸味と個性的な風味 |
| ハイブリッド | ケルシュ・カリフォルニアコモンなど | エールとラガーの中間的特徴 |
現在日本国内で流通しているビールの大半は「ラガー」に分類されます。

一方で近年はクラフトビールブームの影響もあり、エール系ビールの人気が急上昇しています。
ビールの発酵方法で味はなぜ変わるのか?

主な要素は以下の通りです。
- 麦芽(モルト)
- ホップ
- 酵母
- 発酵温度
- 熟成期間
この中でも特に重要なのが酵母です。
酵母は糖分をアルコールへ変えるだけでなく、香り成分も作り出します。
つまり同じ原料を使ったとしても、
- 上面発酵酵母
- 下面発酵酵母
では完成するビールの味が全く違ってくるのです。
発酵方法① 上面発酵(エールビール)の特徴

発酵温度は一般的に18~25℃前後。
比較的高温で発酵させるため短期間で完成します。
発酵中に酵母が液面近くへ浮かび上がることから「上面発酵」と呼ばれています。
エールビールの味の特徴
最大の特徴は華やかな香りとフルーティーさです。
バナナやリンゴ、洋ナシを思わせる香りが生まれやすく、香りを楽しむビールとして人気があります。
例えば、
- ペールエール
- IPA
- ヴァイツェン
- スタウト
- ポーター
などの人気クラフトビールは多くが上面発酵です。

エールビールがおすすめな人
- 香りを楽しみたい
- クラフトビールが好き
- 苦味だけでない味わいを求める
- ワインのような香りを楽しみたい
代表的なエールビールの種類
| スタイル | 特徴 |
|---|---|
| ペールエール | バランスが良い定番エール |
| IPA | ホップの香りと苦味が強い |
| ヴァイツェン | バナナのような香り |
| スタウト | コーヒーやチョコレートのような風味 |
発酵方法② 下面発酵(ラガービール)の特徴

発酵温度は6~15℃程度。
低温でゆっくり発酵させ、その後長期間熟成させます。
ラガー(Lager)という名前はドイツ語で「貯蔵」を意味します。
ラガービールの味の特徴
発酵温度が低いため余計な香り成分が出にくく、麦芽とホップのバランスが整ったクリアな味わいになります。
そのため、
- キレを重視したい
- 食事と一緒に楽しみたい
- 毎日飲んでも飽きないビールが好き
- ビール初心者
という人にはラガーがおすすめです。

日本で販売されている大手メーカーのビールの多くがラガーである理由も、クセが少なく幅広い層に受け入れられやすいからです。
代表的なラガービール
| 銘柄 | 特徴 |
|---|---|
| キリンラガー | 日本を代表するラガー |
| サッポロラガー赤星 | 日本最古のブランド |
| アサヒスーパードライ | 辛口でキレが強い |
| サントリー生ビール | バランス型で飲みやすい |

なぜ日本ではラガービールが主流なのか?

日本は夏場の湿度が高く、暑い日が多い国です。
そのため、
- スッキリしている
- ゴクゴク飲める
- 後味が軽い
というラガーの特徴が非常に相性が良いのです。
また、
- 焼き鳥
- 唐揚げ
- 焼肉
- 枝豆
- 刺身
などの日本の居酒屋メニューとも合わせやすいため、長年ラガー文化が定着してきました。

近年はクラフトビール人気によりエールの需要も増えていますが、依然として市場の中心はラガーです。
発酵方法③ 自然発酵ビールとは?

現在流通するビールの中では非常に珍しい製法になります。
ベルギーの伝統的なビール文化として有名です。
自然発酵ビールの特徴
自然発酵ビールには以下の特徴があります。
- 強い酸味
- ワインのような香り
- 複雑な味わい
- 熟成による変化を楽しめる
通常のビールを想像して飲むと驚く人も少なくありません。
むしろ、
- 白ワイン
- シードル
- 発酵食品
に近い感覚を持つ人もいます。
代表的な自然発酵ビール「ランビック」
自然発酵ビールと言えばランビックです。
ベルギーのブリュッセル周辺で古くから造られてきました。
ランビックを熟成させてブレンドしたものが「グーズ」。
フルーツを加えたものが、
- クリーク(さくらんぼ)
- フランボワーズ(ラズベリー)
などになります。

近年はクラフトビール好きの間で人気が高まっています。
自然発酵ビールは初心者向き?
酸味や野性的な香りが強く出るため、一般的なラガービールとは全く異なる味わいです。
ただし、
- ワイン好き
- 発酵食品好き
- クラフトビール好き
の人には非常に魅力的なジャンルになります。
発酵方法④ ハイブリッドビールとは?

発酵方法や酵母、熟成方法などを工夫し、両者の良い部分を引き出しています。
近年のクラフトビール市場では特に注目されています。
代表的なハイブリッドビール
| スタイル | 特徴 |
|---|---|
| ケルシュ | エール酵母を使いラガーのように熟成 |
| カリフォルニアコモン | ラガー酵母を高温発酵 |
| インディアペールラガー | IPAとラガーを融合 |
ハイブリッドビールの魅力
ハイブリッドビールは、
- エールの香り
- ラガーの飲みやすさ
を両立させたものが多く、クラフトビール初心者にも人気があります。

今後さらに市場が拡大すると考えられているジャンルです。
結局どの発酵方法がおすすめ?

| こんな人におすすめ | 発酵方法 |
|---|---|
| ビール初心者 | 下面発酵(ラガー) |
| 香り重視 | 上面発酵(エール) |
| クラフトビール好き | エール・ハイブリッド |
| 個性的な味を求める | 自然発酵 |
| 食事と合わせたい | ラガー |
私自身も最初はラガーばかり飲んでいましたが、エールや自然発酵ビールを知ってからビールの世界が一気に広がりました。

発酵方法を知るだけで、自分に合うビールが探しやすくなりますよ。
ビールの発酵方法に関するよくある質問

エールとラガーの違いは何ですか?
使用する酵母と発酵温度が違います。
エールは上面発酵酵母を使用しフルーティーな香りが特徴です。

ラガーは下面発酵酵母を使用しスッキリとした味わいになります。
日本のビールはほとんどラガーですか?
はい。
大手メーカーの主力商品は現在でもラガータイプが中心です。
自然発酵ビールはどこで買えますか?
輸入ビール専門店やクラフトビール専門店、ネット通販などで購入できます。
クラフトビールはすべてエールですか?
いいえ。
エールが多いですがラガーやハイブリッドも多数存在します。
まとめ
ビールの発酵方法は大きく分けると、
- 上面発酵(エール)
- 下面発酵(ラガー)
- 自然発酵
- ハイブリッド
の4種類です。
日本ではラガーが主流ですが、近年はクラフトビール人気によってエールやハイブリッドビールも広く楽しまれるようになりました。
ビールを選ぶ際に発酵方法を意識すると、自分好みの味を見つけやすくなります。
ぜひ今回紹介した発酵方法の違いを参考に、さまざまなビールを飲み比べてみてください。



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