冬場の樽生ビールの泡だらけの原因は過飽和!?一度過飽和するとその樽は使えない!?

ビールのあれこれ
竹林雄一郎@ビールマニア
竹林雄一郎@ビールマニア

樽生ビールを扱っているとよく起こるトラブルに泡になるトラブルがありますね!
ほとんどが、瞬冷サーバーを使用している場合で、減圧弁の数値が合っていない事によって泡が多くなるトラブルです。

そんな泡が多いトラブルですが、冬場の気温が氷点下前後になる時期はとても怖い現象が起きる可能性があります。
それが「過飽和」です!
過飽和とは、低い樽温度の場合に高いガス圧設定の状態で、樽にガスを繋ぎ続けた時に起こる現象で、炭酸が樽内に溶け込んでしまう状態を言います。
この状態が怖いのは、もうその樽を元に戻す事が出来ないからです!
通常の減圧弁の適正ガス圧が合っていない場合に起こる泡だらけや泡が多いの場合には、減圧弁の数値をその時の樽温度に合わせる事で、解消する事が出来ます。しかし、過飽和して、多くの炭酸が樽内に溶け込んでしまった後では元の状態の樽には戻す事が出来ないので、その樽は廃棄処分になってしまいます。

過飽和は冬場の真夜中から朝方に起こる可能性大!


過飽和は樽温度がとても低い状態の時に高いガス圧力をかけ続ける事で起こります。
日本の場合で、樽温度が低くなるのは深夜から朝早くですね!

過飽和が起こる条件

  1. 樽温度がとても低い状態である事
  2. 樽に長時間、高いガス圧力で炭酸ガスを送り続けている状態である事

つまり、お店などは営業をしていない時間帯に過飽和が起こる可能性が高いのです。
さらに、高いガス圧力をかけ続けていると言う事は、炭酸ガスボンベを開けて、ヘッドを開けている(樽に繋いでいる)状態であるはずです。
この場合、お店で例えると営業をしていないので、暖房器具なども付いていない状態でしょう!
その為、樽がとても冷えます。
その冷えた樽に高いガス圧力が送り込まれ続けていると言う事は、営業が終わってからもボンベを締めずに、さらにヘッドも閉めていない(上げていない)状態であると考えられますね!
このような条件が重なると過飽和が起こるのですが、日本の場合は冬場の深夜から朝方にかけての間が最も起こる可能性が高いのではないでしょうか!
起こる条件が分かれば、過飽和を防止する方法も分かりますよね!
以下は過飽和を防ぐ為のポイントです。参考にしてくださいね!

過飽和を防ぐ為のポイントは3つ!特に冬場は確実に実行しよう!


一度過飽和すると、その樽は使えないとなると大きな損害になりますよね!それが20l以上の樽の場合は特に大きな損害で、お店の場合でビールだけに売り上げを当てると赤字になってしまうお店もあるのではないでしょうか!
そんな怖い過飽和を防ぐ方法は簡単です!
ポイントは3つなので確実に実行しましょう!

過飽和を防ぐ3つのポイント

①営業終了後は炭酸ガスボンベの元栓を締める

 炭酸ガスの元栓が開いている状態だとガスがヘッドまでは出ている状態です。

②営業終了後はヘッドを上げる(閉める)

ヘッドが繋いであれば(開けてあれば)ガスが樽内に送り込まれている状態になります。
 ヘッドを上げる(閉める)事は炭酸ガスボンベから流れている炭酸ガスをヘッドの部分でストップさせてくれます。
そもそも、炭酸ガスボンベの元栓が締まっていればヘッドが繋いであっても樽内に炭酸ガスが流れ込む事はないので過飽和は起きないはずですが、2次防止策として実施したほうが良いでしょう!
また、炭酸ガスボンベからヘッドまでに溜まっているガスは樽内に入ってしまう可能性もあるので営業が終わったらボンベを閉める作業とセットでヘッドも閉める作業をしましょう!

③毎日の樽温度チェックとガス圧設定をする

過飽和が起こる原因の1つは高いガス圧力設定です。
炭酸ガスボンベも元栓が開いていて、ヘッドも開いている状態で真夜中に炭酸ガスを樽内に送り続けていてもガスの圧力が適正ならば過飽和は起きません。
毎日樽温度に合わせたガス圧設定をしていれば、大きなガス圧力のズレは起きないはずです。
お店を経営している人は営業が始まる前に樽温度をチェックしてそれに合わせたガス圧設定をする習慣をつけるとトラブル防止だけではなく、美味しい樽生ビールをお客さんに提供する事も可能ですね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました