明治のはじめ、横浜のジャパン・ブルワリー・カンパニーを継承した麒麟麦酒株式会社が、キリンビールの起源です。
キリンビールと言われてまずイメージするのが、会社のシンボルともいえる聖獣・麒麟のデザイン。この由来は、前身であるジャパン・ブルワリー・カンパニーが製造したビールを「キリンビール」と商標登録したことにあります。
キリンビール発売後、同社の重役でもあった、長崎のグラバー邸で有名なトーマス・グラバーの提案により、現在のデザインの元となる麒麟が大きく描かれたラベルで親しまれることとなりました。
ここでは数あるキリンビールの銘柄の中でも人気銘柄を紹介します。
目次
キリンビールの人気おすすめはコレ!【評判高い人気のキリンビール銘柄】安いのもあり!
キリンメーカーで評価評判が高いビールを知りたい!って人はぜひチェックしてみてくださいね!
キリン一番搾り
キリンビールを代表する定番銘柄の一番搾りは、文字通り「一番搾り製法」でつくられています。一番搾り製法とは、仕込んだ麦芽のもろみをろ過する時に出る一番搾り麦汁のみでつくる製法のこと。
本来ならプレミアムビールとなる贅沢な製法でありながら、通常価格で売り出したことで大ヒット商品となりました。発売当初は米などの副原料が入っていましたが現在では麦芽100%。そのうえ通常のビールよりも多くの麦芽を使用しているのでよりうま味が引き出されています。
口に入れるとすぐにやってくる麦芽とホップの香り、うま味や苦みをダイレクトに感じるのは雑味のないクリアなビールだからこそ。
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淡麗グリーンラベル
人気のポイントは、糖質が70%も低いのにビールに近いおいしさと飲みやすさのバランスがとれているから。また、価格も安めなのが人気です。
仕込みや発酵工程を独自技術により工夫することで、ヘルシーなのにビールに近い味わいを生み出しているのです。
糖質だけでなく、実はカロリーもビールや発泡酒の中ではかなり低い淡麗グリーンラベル。100mlあたりのカロリーは28kcal。たっぷり500ml飲んでも140kcalです。一番搾りは100mlあたり40kcalなのでかなり低カロリーだといえます。
これだけオフになっていると、からだに悪いのでは?と心配になりますが、淡麗グリーンラベルには一切添加物などは使われていません。人工甘味料のアセスルファムKももちろん不使用です。
クリーミーな泡や爽やかなホップの香りが漂うビールの感覚は、糖質オフの発泡酒であることを思わず再確認してしまうほどの味わいです。
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コンビニやスーパーなどどこでも買うことができ、発泡酒だから価格もお手頃。毎日飲むのならネット通販で箱買いもおすすめです。
キリンクラシックラガー
昔ながらの味わいが人気のキリンラガービールの方は現在、昔と違って酵母を高性能フィルターで除去しています。
これはこれで支持されているビールですが、昔の味そのままを求める根強いファンの声に応えて、昭和40年代頃までおこなわれていた「熱処理製法」でつくられたのがキリンクラシックラガーなのです。
強い苦みとそれに隠れがちながら感じるコクに重厚感と余韻がある味わいが特徴。原料はキリンラガーと同じですが、製造過程の熱処理をすることでこれだけ味に違いがでるのだと感じることができます。
キリンラガーとクラシックラガー、酵母の除去がフィルター処理か熱処理かの違いによって生まれる味の違いを、飲み比べてみるのも楽しいかもしれません。
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キリンラガービール
まだ日本でビールが広く飲まれていなかった100年以上前の明治の時代、キリンビールとして生まれたビールがのちのキリンラガービールとなって現在まで受け継がれています。
昔からの根強いファンが多いのもうなずけるビールなのです。のど越しのよいタイプとは一線を画す、強めの苦みとコクがあり、飲みごたえのある存在感が光ります。
キリンラガービールは誕生した頃は酵母除去を熱処理していましたが、現在ではフィルターに変えて生ビールとなっています。つくる工程は変化しても、伝統の味は変わらず受け継がれているビールです。
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ハートランドビール
ロゴなどがないため海外のビールだと思われることがありますが、実はキリンビールがつくる麦芽とアロマホップと水だけで作られた麦芽100%のプレミアムビールです。
ハートランドビールの注目ポイントは缶ビールがないこと。飲食店で飲める樽生はありますが、その他は瓶しかありません。
しかも瓶はすべて回収して再利用する「リターナブルボトル」。発売は1986年ですが、最近のSDGs(持続可能な開発目標)にも配慮したビールなのです。
柑橘系のアロマホップの香りとやわらかいほのかな苦みが爽やかな味わいです。
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一番搾り糖質ゼロ
発泡酒でも新ジャンルでもない日本初の糖質ゼロビールです。糖質はもちろん0ですが、カロリーも100mlあたり23kcal。一番搾りは100mlあたり40kcalなので、約半分のカロリーです。プリン体は100mlあたり3.0mgで、これも一番搾りと比べると3分の1になります。
糖質がゼロでカロリーもプリン体も少なめでも、一番搾りの麦汁だけを使う一番搾り製法でつくられていることに変わりはありません。
一番搾りらしい麦の味わいを感じながらも、軽くあっさりとした飲み口がヘルシーなビールです。
一番搾りと比べると味が落ちると感じてしまうかもしれませんが、健康やダイエットのことを考えてもビールが飲みたい!という時には、こちらに切り替えるのもよいかもしれません。
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一番搾りプレミアム
こだわりのポイントは、東北産の高級ホップの「IBUKI」をふんだんに使用していること。そのため飲んだ第一印象は、ホップの華やかな香りと麦芽のうま味に奥行きを感じることができます。
また、飲食店では生ビールとして飲むこともできるので、出会えるチャンスのあるプレミアムな一番絞りです。
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ギフト限定品のためお中元やお歳暮などの時期にお目にかかることがあるかもしれませんが、時期によっては6缶パックなどを通販で購入することも出来ます。
本麒麟
キリンビールの漢字表記と企業カラーの赤を使用した本麒麟は、新ジャンルながらもキリンビールの高い熱意が感じられる商品です。
うま味とコク、飲みごたえ感が強くあるので、新ジャンルではなくビールだと思っている人が多いのもうなずけます。
ドイツ産の上質な苦味と華やかな香りが特徴の「ヘルスブルッカーホップ」を使用し、長期低温熟成でコクを、アルコール度数を6%と高めにして飲みごたえを重視するなどのこだわりがあります。
このこだわりに程よい苦みと甘みを併せ持ちつつも、新ジャンルらしいスッキリさも感じられるビールです。
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スプリングバレー豊潤<496>
キリンビールの前身のジャパン・ブルワリー・カンパニーの更にその以前、⽇本のビール産業の礎を築いたのが横浜の醸造所、SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレー・ブルワリー)でした。
その名前と精神を受け継いだビールがキリンのスプリングバレーシリーズです。ビールには上面発酵でつくるエールタイプと、下面発酵でつくるラガータイプがありますが、スプリングバレー豊潤<496>はすっきりとしていて飲みやすいのが特徴のラガータイプ。そしてビアスタイルはIPL(インディア・ペールラガー)です。
しかし、フルーティーな香りやホップを大量に使うなどの独自性から、エールタイプのIPA(インディアペールエール)と思われることもしばしばです。
価格も安いので人気銘柄の1つになっています。
程よい苦みや麦芽の味わいにラガーを感じるエール風ラガーは、一般的に受け入れられやすい味わいとなっています。そのイメージ通り、ホップのふくよかさを感じる香りと程よい苦みや麦芽の味わいのあるビールです。
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のどごしストロング
のどごしが強い理由は、アルコール度数が7%と、ビール、発泡酒、新ジャンルすべての中でも圧倒的に高いことにあります。
ゴクゴク飲みたくなる苦みの後の強いキレと飲みごたえ感。喉をビール液が通った時の喉ごしが強い、まさにのどごしがストロングな味わいです。
味わうようにゆっくり飲めば麦芽やホップの味もほんのり感じることができるので、喉ごしを楽しんだり、ゆっくり味わったり様々な飲み方が楽しめます。
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あまり店頭では見かけないので終売と思われがちですが、現在も販売されているので探し出してみてください。
まとめ
日本のビール会社として長い歴史のあるキリンビール。
伝統ある味を大切にしながらも、ビールから発泡酒や新ジャンルまで次々と新しい味に挑戦しています。原料にも製法にも妥協せずおいしさを追及する姿勢で、時代のニーズに合ったビールを生み出しているのがキリンビールです。そして他社よりも安いビールも多数生み出しているのも人気の理由です。
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